ライブラナチュテラピー株式会社 社長ブログ
ライブラナチュテラピー株式会社
アロマテラピーブランド「ライブラナチュテラピー」商品の製造販売やサロン運営、「ライブラ香りの学校」の運営など、全国を拠点として「セラピー」「癒し」をお届けしています。
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アロマの履歴書(13) 精油希釈率の1%基準
いまでは、アロマ界の常識となったトリートメント時の希釈率1%。
これがきまったいきさつを知っている人はごく限られている。1996年に、アロマテラピーアドバイザー制度発足に向けて集まったスクール委員会で議論されたものであるから、当時の委員だけということになる。そして、その委員会の責任者は委員長の私だった。

もちろん議論は当初より迷走した。

当時、アロマテラピーの文献はほとんどが英国のアロマセラピストの著作で、トリートメント時の精油の濃度は2.5%ないし5%というのが常識とされていた。また特別な注意を払えば10%まで濃度を上げることもある、というのが英国流の書物の教えるところだった。

日本アロマテラピー協会としての公式見解で、責任を問われる数値、ということになるだけに、慎重な意見も多かった。

議論のポイントは、

①英国のいう2.5%や5%が安全という根拠はなんなのか?

②今回のアドバイザーというのは、入門的な資格であって熟練したアロマセラピストと同等の経験があるとはいえない。

③そもそも、50種類以上もある精油を、単一の濃度で定められるのか。精油ごとに決めるべきではないか。

などの激しい議論が繰り広げられたのである。

協会が大きくなったいまも、あまり変わらないように思うが、当時の協会の年間予算はすべてあわせても300万円程度、自力で安全性試験などする力もなく、文献に頼るほかに、手段はなかった。

また現在のようにインターネットで世界各国の情報を集めることもできない時代で、わずかに出版されている書物が唯一のデータソースだったのである。


当時のフレグランスジャーナル社の出版物は、たしかに厳選されていたようにおもう。その時代に必要な情報がタイムリーに雑誌や単行本として出版されていた。そのなかでも、私たちが最もつかったのが、ロバート・ティスランド氏の「精油安全性データマニュアル」だった。この本は現在絶版になり、改定版が精油安全性データガイドとして出版されいる。

精油安全性データマニュアルには、ティスランド氏が行った一部動物実験を含むデータには、妊娠期や糖尿病、てんかんその他、注意すべき疾病への使用の是非や、危険と思われる濃度などが記載されていた。

また、それに加えて、三上杏平氏が雑誌(アロマトピア)に掲載していたIFRA・RIFMのモノグラムも大いに参考になった。こちらの数値は、ティスランド氏の研究のような詳細さはなかったが、国際的な化粧品工業会の基準ということで、信頼性が高かった。もちろんそれは、一部の精油に限ったことであるにしても・・である

それらの文献に記載された濃度をみると、危険と書かれている精油でも5%や7%程度の濃度でなければ、安全に使用できるとされ、一部はそれより低い濃度の2%や1.5%などの記述もあった。このあたりになると、英国の2.5%の基準は危険かもしれない領域に入ってくる。

しかしながら、ある程度刺激が強いといわれるものでも、1.2%とか、1.5%のレベルであるものも、多く、仮に1%を基準とすると大半が安全領域としてカバーできることがわかった。

しかし、やはりペニーローヤルやサッサフラス、サザンウッドなどの毒性の高い精油はそれに当てはまらない。とすれば、大半をカバーできる濃度を定め、危険性油を除外するしかないという方向性でまとめられたのである。

このようなプロセスを踏んで、危険性油のリストアップを始めたのだが、「避けるべき精油」というのは、いったいどの範囲なのか?自分たちが知らない精油も、販売されているかもしれないなどといった、疑念もわいてくる。そこで、危険な精油を除外するのではなく、むしろ安全で使いやすい精油を選んで推奨したほうが、現実的だった。

それが現在、資格試験の対象となっている30種類の精油である。

ここで、さまざまな議論の末、委員長判断により1%で決定することになった。
もう一度、1%基準についてまとめておきたいと思う。

①1%であれば、一般的に使われている精油の大部分をカバーできるので、トリートメント時の希釈率は1%が妥当である。データより内側の安全性を重視した数字となった。

②また、一律1%は覚えやすく、普及しやすい。

③市販される精油は、基準設定以後も新しい種類の精油が販売されるかもしれないので、危険精油を除外すると同時に、安全性の高い指定精油を定めるべきである。これが資格試験対象の30種類ということになった。

1%基準は、さまざまな反響を呼んだ。英国のセラピストたちからは、1%では効かない、などという意見の多く聞いたし、薬理作用が濃度に比例すると考える人々からは、それではアロマテラピーでないとも揶揄されたこともある。

このように、暗中模索のなか定められた1%で基準であったが、あれから15年以上の歳月を経て、日本のアロマテラピーが爆発的に拡大したにもかかわらず、重大事故がおこっていないことは、私はその決定が正しかったということを自負している。
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by libranatutherapy | 2013-04-14 01:28 | アロマの履歴書
 
 
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